アンティーク家具の素材を徹底解説!パイン編

2019.02.13

パイン材という言葉を聞いた事がある人はあまり居ないかもしれませんが、アンティーク家具の素材にパイン材で作られたものが近年認知されてきました。

なぜ最近になって認知されてきたのかというと、パイン材は古くから家具の材木として利用されてはいたのですが見た目からはパイン材を使っていると分からないようになっていたからです。

今回パイン材について詳しくご紹介させて頂きます。

パイン材とは?

パイン材と聞くとパイナップルの木から作られてるのかなと連想しがちですが、パイン材はパイナップルの木から作られてるわけではありません。

パイン材とは松の木の材木のことで、松の木は寒さに強くヨーロッパ圏など北半球の寒い地方でも育ち古くから家具製作時に用いられていました。

パインと聞くとパイナップルを連想すると思いますが、当たらずとも遠からずでパイナップルはもともと"松"と"果実"を意味するPaine(パイン)Apple(アップル)を日本語読みしたところから来ています。

現代では"Apple=リンゴ"ですが、もともとAppleは元々古英語では「果物」という意味だったのです。
昔はリンゴに限らず何でも果物をAppleといってました。

パイナップルの語源は諸説色々あるのですが、松ぼっくりに似た果物Paine(松)Apple(果実)を日本語で読んだところからなので松とパイナップルは切っても切れない縁があります。

昔は恥ずかしい素材だった

当時の人たちにはパイン材は好まれず恥ずかしいとまでされる木材でした。
現代で例えるならベニヤ板で作った家具を保有してるような感じでしょうか。

用途もベニヤ板同様に家具の表には見えない芯材として使われていました。

パイン材は表面がやわらかく、傷がつきやすいうえに簡単に表面の木が逆立ったてささくれになったりするので家具の表面に使われることは極めて稀なものでした。
木目も美しいわけでもなく、節も多いので宮殿や、人の出入りが多い家柄のような見た目を重んじる場所ではまず使われていませんでした。

パイン材で作られたものは人目が気にならないキッチンや納屋などに使われていました。
そういった人目に付かない場所でもパイン材はペンキでベタ塗りにされてなんの木か分からないような加工が施されているものばかりでした。

パイン材が人気になるまで

オーク材の人気が高騰してる中でパイン材は脚光を浴びることになりました。
オーク材は使い込めば使い込んでいくほど薄茶色の飴色の輝きを放ち当時大流行でした。
ですが、オーク材を使用した家具は高級品でなかなか手が出ないものでした。

そんな中パイン材に※蜜蝋(みつろう)を塗りこむとオーク材と同じような色合いになることから、たちまち火が付きました。
オーク材より安価で手に入り下町に住んでる方々はこぞってパイン材の家具を使用し始めました。

その時代背景からオーク材などの高価なアンティーク家具ではなく、当時下町の人たちが使っていたパイン材で作られたものこそ本物のカントリースタイルだという一説から現代においても一部の人たちの間で人気を集めています。

※蜜蝋とは蜂の巣から取れる「ロウ(ワックス)」のことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回パイン材について詳しくご紹介させて頂きました。

日本ではパイン材のアンティーク家具を取り扱うお店は他の材木と比べると少ないのですが、稀に店頭に並ぶことがあるのでもし出会えることがあったらとても幸運です。是非一度じっくりと見て触れて見て下さい。