【豆知識】アンティーク家具の形を知ろう!

2019.02.08

一口にアンティーク家具といっても、実にさまざまな種類のものがあります。
ソファーや、椅子など、現代でも形変わらずパッとみればわかるものから

ちょっと特殊な形の家具も多様に存在します。
今回は、アンティーク家具の形を紹介していきます。

代表的な家具の形たち

現代家具だと一通り統一された形が展開されているので、お店で家具を見ていても馴染みあるものばかりですが、アンティーク家具では時折、見たこともないような形をしている家具を目にすることがあります。

そんな珍しい家具など含めてアンティーク家具の形を紹介していきます。

チェアとソファ

西洋家具のなかでも、とりわけチェアやソファは身近な家具と言えるでしょう。
現代でもとても身近なチェアとソファは西洋家具が起源とされています。

バルーンバックチェア

あまり聞いたことも目にしたこともない方が多いかもしれません。

バルーンバックチェアは、小椅子の背もたれが大きく円状に湾曲し、その内側があいているのが特徴的で、座面は布張りが主流で、ヴィクトリア時代のものによく見られます。

優雅なデザインは、実用としてだけでなく観賞用のディスプレイにも適しています。

レザーソファ

現代品でもレザーソファは見かけることが多いので知ってる方も多いかと思います。

現代品同様にアンティーク家具の中でもレザーソファーは大変人気の高い商品で、西洋ではアームチェアに分類されますが、近年日本国内では、座面や背面に高いクッション性が加えられタイプは、ひとり掛けソファとして認識されています。

存在感のあるものが多く、部屋を印象づけるアイテムとして活躍します。

アームチェア

肘掛け椅子のこと。小椅子よりもややゆったりとした造りになっているのが特徴です。
書斎に置くデスク類の組み合わせられることが多く、脚にキャスターがついていて可動式になっているものもあります。

コーヒーテーブル

椅子やソファに合わせて使うセンターテーブルのこと。

ダイニングテーブルよりもコンパクトなのサイズなので、現代の狭い居住にも合わせやすく、飾り台やお茶を飲むためのテーブルとしてなど、さまざまなシーンで使われます。

ゲートレッグテーブル

ゲートレッグテーブルはあまり耳にしたことが無い方が多いと思いますが、天板が折りたたみ式になったテーブルを指します。

3枚の天板が蝶番でつながっており、使用時には両脇の天板が持ち上がります。それを支えるために補助の脚がゲート(門)のように開閉して出てくることからこの名称がついたようです。

ドローリーフテーブル

伸長式のテーブルのことをいい、主天板の下に仕込まれた左右2枚の天板を引き出すことにより、サイズがかえられます。

16世紀に登場し、一度は作られなくなりましたが、リバイバルの時代に住宅環境に合わせサイズダウンして再登場しました。

コンソールテーブル

サウドボードの原型とされる、壁つけのサイドテーブルから派生したといわれます。
元々は壁に固定され、単独ではたたないものを指しましたが、現在では壁ぎわに配するタイプの小ぶりなテーブルを総称してこう呼び、飾り台などに利用されます。

ネストテーブル

3~4組からなる入れ子式の小ぶりなテーブルのセットのことをいいます。
19世紀になってからヨーロッパに広く普及し、主にリビングなどで使用されました。

コンパクトなので、現在では、ベットサイドなどの小スペースで使われることも多いようです。

収納家具

現代でも多様に収納家具は活用されていますが、収納家具の原型は古代の櫃。
そこから発展して、チェスト、キャビネットなどの戸棚類が誕生しました。

また、ブックケースやライティングビューロー、サイドボードなど、人々の暮らしや時代の変化に合わせて、さまざまなタイプが作られました。

ライティングビューロー

主にチェストに書き物机をつけたものをいいます。
上流階級のなかに、読み書きできる人が増え始めた17世紀後半に登場。

ブックケース付きのものもあり、デスクとしても収納としても活用できる実用的な家具です。

サイドバイサイド

両サイドにブックケースが設けられたライティングビューローの一種。

ブックケースはガラス扉のものが多く、収納よりも飾り棚としての用途が強いため、今では小物や器などのディスプレイスペースとして利用されることも多いようです。

ガラスキャビネット

キャビネットとは、元々貴重品などを飾りながらしまっておく小部屋のこと。

今では、一般的に扉つきの収納家具を指し、なかでもガラスキャビネットは、前面、側面、棚板がガラスで、繊細な陶磁器などを飾るのに使われます。

ファイリングキャビネット

キャビネットは、収納するものに合わせてさまざまな形が作られました。
これは、書類をしまうための専用家具で、内部は細かく仕切られ、整理がしやすい造り。

扉が蛇腹式のタイプは場所も取らないので、狭い空間にも重宝します。

ブックケース

一般の人々が個人で書物を所有できなかった時代には、図書館などの備えつけの棚をブックケースと呼んでいたようです。

17世紀には一般人の間にも小型のタイプが普及し、18世紀に入るとガラス扉つきの大型のものが誕生しました。

チェスト

元々はふたつきの箱型家具(櫃)をチェストといい、最も古い収納家具と言われています。
これに引き出しがついたものがチェスト・オブ・ドロワーズ、いわゆる整理箪笥ですが、今日では一般的にこれらを総称してチェストと呼ぶ傾向にあります。

サイドボード

18世紀のイギリスにおいて、ダイニングルームで主に料理を給仕する台として使われていました。

それ以前は、さまざまな家具がサイドボードの代用にされていたようです。原型となるサイドテーブルに収納や装飾が加わり、現在の美しい形ができました。

ミラーバックサイドボード

居間やホールなどでは、あかりを取るために燭台を置いたテーブルが壁掛けの鏡とともに置かれることがありました。

それが発展したのが、鏡が備えつけられたミラーバックサイドボード。飾り台としても重宝します。

カップボード

16世紀後半のエリザベス1世の時代、銀器や磁器のコレクションを飾るのに使われた宮廷用の戸棚のことで、ドレッサーとも呼ばれています。

17.18世紀に入って収納が増え、現在の形に。
今日もディスプレイ棚としても活躍しています。

ドレッシングテーブル

日本ではドレッサーとも呼ばれ、化粧台や鏡台に当たるものです。
18世紀中頃、別々だった鏡がテーブルや収納性のあるチェストに固定され、今のような形に発展。

ヴィクトリア時代に需要が高まり、主に寝室などに置かれました。

ワードローブ

エントランスホール用の家具で、帽子や外套を掛けるのに使用されました。
ヴィクトリア時代に大流行し、上流家庭ならひとつはあったというほど。今日では、仕切り棚を取り付けて食器棚や靴箱として使われることもあるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、アンティーク家具の形を紹介させて頂きました。

一通り紹介させて頂きましたが、もしかしたらこの中に該当しないような特殊な家具もアンティーク家具にはあります。
来客が「これなんだろう?」と疑問に思うようなユニークなアンティーク家具を是非取り入れられてみてはいかがでしょうか?